滝は水と岩盤からできています。これからそれぞれについて説明していきます。

まず水ですが、滝の水はどこからきているのかみなさんはご存じでしょうか。滝の水の元は、雨水です。雨が降って、その水が滝を造っています。しかし、雨が降っていなくても滝は水を落とすことができます。それは滝の上流に豊かな森があり、その森が水を蓄えることができるからです。なので上流に森がない滝は雨が降らないとすぐに涸れてしまいます。森があるというのは自然環境そのものであり、滝の水は上流の自然環境を反映して落ちています。なので、滝巡りをするということは、「地球の生命力を覗き見ること」と言えると思います。

次に、岩盤です。滝は常に流れ落ちる水によって浸食されているため、岩盤がむき出しになっています。岩盤というのは過去の地球の歴史そのものです。例えば、昔は海中にあった滝の岩盤は火山由来以外の成分でできた堆積岩であることが多いし、安山岩や玄武岩等火山由来の岩盤を持つ滝があれば、昔その近くで火山活動があったことを意味しています。滝の岩盤は過去の地球の情報を示してくれているのです。なので、滝巡りをするということは「時空を超えた過去への旅をすること」と言えると思います。

さらに、滝巡りをすると、滝までの道の整備の具合によって、滝が人間とどのように関わっているか分かることがあります。また、シカ、イノシシ、サル、リス、時にはクマ等、様々な動物に出会うこともあります。滝までの道で植生を目にして、(時にはトゲ等で体感して、)地方ごとの特色を実感することもあります。

このようなことから、日本の滝を多く訪問していけば、それが「日本の理解」につながっていくと考えており、それを滝巡りの目標の一つとして設定しています。

また、滝巡りの記録をとっていくには滝の写真を撮影する必要がどうしても出てきます。どうせ撮影するならきれいな写真として残したいという欲が出てくるため、様々な条件を考えることになります。迫力重視なら雨の後の増水した姿を狙わないといけないし、岩盤を楽しみたいのなら水量が少ない姿を狙う時もある。春の新緑を狙うのか、秋の紅葉を狙うのか、冬の氷瀑を狙うのか。光の当たり方は順光が良いのか逆光が良いのか等、考えることは無数にあります。その条件をすべて考え抜き、誰も見たことのない絶景を写真に収める、つまり「究極の一枚に到達する」というのを滝巡りの目標の一つとして設定しています。究極の一枚には一度の訪問では到達できないでしょう。同じ滝でも複数回訪問することが必要です。

このように、日本の滝新規訪問数を伸ばしていくことが必要な「日本の理解」と、日本の滝再訪数を伸ばしていくことが必要な「究極の一枚に到達する」という二つの目標を設定し、私は滝巡りを行っています。

投稿者

たっち

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