2025年6月28日、大分県にある東椎屋の滝を訪問した。
これまで、私は撮影機材としてオリンパス製のフォーサーズ規格であるE-5(デジタル一眼レフボディ)、ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6(交換レンズ)、ZUIKO DIGITAL ED 18-180mm F3.5-6.3(交換レンズ)をメインとして使用してきた。しかし、最近訪問した越早滝や名水の滝で、「もう少しダイナミックレンジが広ければ・・・」という気持ちが強くなった。そういえば自分の撮影機材はどのくらい前の物なのだろうか。調べてみると、ボディのE-5は2010年発売、今から15年前である。そろそろボディを変えても良いのではないだろうか。しかし、E-5は最後のフォーサーズ規格で、これを新しくするなら交換レンズもすべて買い替えとなる。ならいっそ他のメーカーにするか?カメラといえばキャノンやニコン。最近ではソニーもメジャーらしい。センサーサイズはフルサイズにしてみるか・・・?
いろいろ考えながら調査をしてみた結果、
・自分は山に入るので軽い機材が良い
・そうなるとフルサイズは候補から削除(しかもフルサイズはバカ高いし・・・)
・あとはAPS-Cかマイクロフォーサーズ
・旧オリンパスの、OM SYSTEMはマイクロフォーサーズを扱っており、アウトドア特化
・OM SYSTEMは手振れ補正が最も優れており、手持ちで数秒の長時間露光も可能らしい
ということでOM SYSTEMを採用することにした。専用のアダプターを使用すれば、これまで使用していたレンズを無理やりではあるが使用できるというのもポイントが高い。
メーカーが決まれば後は早い。ボディは最も手振れ補正が優れているフラッグシップ機、OM-1 MarkⅡに決めた。さらに滝の撮影に最も使用するのは超広角レンズなので、メインのレンズをM.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PROにし、足りない焦点距離領域をM.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3で補うことにした。ボディはもちろんだが、レンズに関してもどちらも防塵防滴、文句のつけようがない。
新たな撮影機材を購入し、手に取ってみると、これまでの機材より、小さく軽い。これだけで買って良かったと思えるほどである。さっそく試し撮りをしてみたくなり、道が整備され、気楽に行ける東椎屋の滝に目的地を設定した。そして、ついでに夜の撮影も試してみることにした。マイクロフォーサーズ規格の明るいレンズはまだ持っていないが、手持ちのZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5というレンズは広角側で撮影すればF2.8、十分な明るさだ。今回の夜の撮影にはアダプターを介してこのレンズをOM-1 MarkⅡに取り付け、無理やり使ってしまおう。
まずは早朝に、東椎屋の滝に向かう。滝には光が当たっていたが、残念ながら一部は光が当たらずに、影となってしまっていた。撮影するにはあまり良いコンディションではない。仕方なく新しいカメラを用いてそのまま撮影を行ったが、はっきり言って驚いた。


これまでのカメラで撮影していたら影は黒く潰れていただろうが、新しいカメラで撮影した今回の写真は影になっているところもそこそこ写っている。写りには非常に満足した。
夜にまた戻ってくる予定だが、それまでは時間がありすぎる。あらかじめ夜に撮影する場所等を決め、それから久しぶりに別府の乙原の滝を訪問してみることにした。滝の前に立って、驚いた。

水が・・・ない。以前は上の写真の左の部分に水を勢いよく落としており、右の小滝と共に幽玄の世界を作り出していたのだが、現在は岩盤だけとなっている。どうやら令和6年の災害で、水が枯れてしまったとのこと。お気に入りの滝だったのに、非常に残念。もうあの姿は見られないのだろうか・・・。
気を取り直して入浴して食事をし、夜に備える。星を撮影するため月が出ていない時間を狙い、22時頃に滝入口に到着。

予想はしていたが、同じ場所でも昼とは雰囲気が異なり、不気味である。

ライトを頼りに寄って来る虫と格闘しながら歩を進め、滝の前に到着した。
月が出ていない時間を選んだ甲斐あって、星は本当にきれいに見えた。山中なので真上が一面星空とはいかないが、木々や岩盤の間から見える星は、美しく輝いていた。
ただ、滝は、まったく見えない。月が出ていないので仕方ないのだが、暗闇の奥の水音から雰囲気を感じ取るだけだった。ライトを向けても距離が遠く、飛沫に光が反射することもあって、よく見えない。見えなくても写真には写るだろう、いや、写ってもらわなくては困る。ということで三脚にカメラを固定し、撮影開始。
撮影は、困難を極めた。闇に滝が飲まれてしまっているために、滝に光を当てながら撮影するしかない。その光を当てようにも、当てすぎると飛沫に反射して写真が真っ白になるし、当てなさすぎると滝が真っ黒になり写らない。試行錯誤しながら撮影し、何枚かそこそこ見れる写真を得ることができた。


うまく撮影できたとは言い難いが、初めての夜の撮影と思えばこんなものだろう。
2時間程度撮影し、気力がなくなってきたこともあり撤収することにした。帰りに山中を歩いていると、遠くから明かりが近づいてくる。不気味だったので緊張しながら接近すると、椅子を担いだ男性がライトを照らしながら歩いているようだった。挨拶をすると、「深夜に水場を歩くのは良くないんだけどねー!」と文句?を言われたが、あなたも同じではないのか・・・?それにしても椅子をかついで何をしていたのだろうか・・・?まあ向こうも私が何をしていたか気になっているかもしれないが・・・。
何はともあれ初めての夜の滝の撮影ということで、忘れがたい日になった。